最新の無印iPad(標準モデル)について
最新モデルのスペック
第11世代となる最新の無印iPad(2025年発売)は、従来モデル(第10世代)から大きく強化されています。画面サイズは10.9インチから11インチに拡大したLiquid Retinaディスプレイを搭載し、解像度は2360×1640ピクセル(264ppi)、True Tone対応、最大500ニトの明るさです。処理性能も大幅に向上し、チップにはA16 Bionic(5コアCPU、4コアGPU、16コアNeural Engine)を採用しています。ストレージ容量も従来の64GBモデルが廃止され、128GB・256GB・512GBの3種類から選べるようになりました。主なスペックをまとめると以下のとおりです:

- ディスプレイ: 11インチ Liquid Retinaディスプレイ(2360×1640ドット、264ppi)、True Tone対応、500ニト輝度。
※色域は標準的なsRGBカバー。 - チップ: A16 Bionicチップ(5コアCPU、4コアGPU、16コアNeural Engine)
- メモリ/ストレージ: RAM 4GB(推定)、ストレージ128GB/256GB/512GB
- カメラ: 背面に1200万画素広角カメラ(ƒ/1.8)搭載、4K/60fps動画対応。前面に1200万画素超広角フロントカメラ(ƒ/2.4)を横向きに配置し、センターフレーム(被写体追尾機能)対応。
- 生体認証とポート: 本体上部の電源ボタンにTouch ID(指紋認証)センサー内蔵。充電/通信ポートはUSB-C。
- 通信: Wi‑Fi 6対応、セルラー版は5G(Sub-6 GHz)通信対応。Bluetooth 5.2搭載。
- 対応アクセサリ: **Apple Pencil(USB-C版)およびApple Pencil(第1世代)**に対応(※第1世代Apple Pencilを使用する場合はUSB-Cアダプタ経由)。Magic Keyboard Folio対応(本体側面にスマートコネクタ搭載)。なお第2世代Apple PencilやMagic Keyboard(無印iPad用以外)には非対応。
- サイズ・重量: 本体サイズは248.6 × 179.5 × 7.0mmで、重量はWi‑Fiモデル約477g、Wi‑Fi+Cellularモデル約481gと携帯しやすい軽さです。カラーはブルー・ピンク・イエロー・シルバーの4色展開。
価格と販売情報(日本)
この最新iPad(第11世代)の日本国内販売価格は、Wi‑Fiモデルが税込58,800円から、Wi‑Fi+Cellularモデルが税込84,800円からとなっています。最安モデルはWi‑Fi版128GBの58,800円(税込)で、前世代(第10世代)よりも容量増加にもかかわらず価格設定が抑えられています(参考: 第10世代64GBモデルは税込68,800円前後で発売)。上位ストレージモデルの価格は256GBモデルが約7〜8万円台、512GBモデルが約10万円前後になると見られます。発売日は2025年3月12日で、すでに3月4日より予約受付が開始されています。
購入はApple直営店・公式オンラインストアのほか、家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラなど)やECサイト(Amazon等)でも取り扱われます。セルラーモデルはNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった通信キャリア各社でも販売・契約が可能で、Apple公式サイトから各キャリアの購入ページへの案内も行われています。発売日以降は店頭在庫も順次展開される見込みです。
他のiPadシリーズとの比較
最新の無印iPad(第11世代)を、Appleの他のiPadシリーズ(iPad Air、iPad Pro、iPad mini)と比較すると、それぞれ性能や特徴、価格帯に明確な違いがあります。
モデル | チップ | ディスプレイ | ストレージ | 生体認証 | 対応ペン | 対応キーボード | 価格(Wi-Fiモデル) | 主な用途 |
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iPad(無印) | A16 Bionic | 11インチ Liquid Retina | 128GB / 256GB / 512GB | Touch ID(電源ボタン) | Apple Pencil(USB-C) | Magic Keyboard Folio | 58,800円~ | 普段使い・学習向け |
iPad Air | M3 | 11インチ / 13インチ Liquid Retina (P3対応) | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | Touch ID(電源ボタン) | Apple Pencil Pro(第2世代) | Magic Keyboard | 98,800円~ | ビジネス・クリエイティブ作業向け |
iPad Pro | M4 | 11インチ / 13インチ Liquid Retina XDR (120Hz対応) | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB | Face ID | Apple Pencil Pro(第2世代) | Magic Keyboard | 168,800円~ | プロ向け・高性能作業 |
iPad mini | A17 Pro | 8.3インチ Liquid Retina | 128GB / 256GB / 512GB | Touch ID(電源ボタン) | Apple Pencil Pro(第2世代) | なし | 78,800円~ | 携帯性重視・ビジネス向け |
- iPad(無印): エントリーモデルに位置づけられ、価格が最も手頃で家庭や学校での利用に最適なモデルです。11インチの十分な画面サイズと必要十分な性能(A16チップ)を備え、普段使い~ライトな創作活動まで幅広く対応できます。ただし上位モデルに比べるとディスプレイは広色域(P3)非対応・60Hz駆動、アクセサリも第2世代Apple Pencil非対応など制限があります。
- iPad Air: 中位モデルで、創作活動にもビジネス用途にも使える万能型と言われます。最新の第6世代iPad AirはM3チップを搭載し、11インチに加え新たに13インチモデルもラインナップされています。無印iPadよりも高性能で、ディスプレイは同じLiquid RetinaでもP3広色域対応で色再現性が高く、Apple Pencil(第2世代=Apple Pencil Pro)や専用Magic Keyboardにも対応するため、本格的な筆記・描画やノートPCライクな利用が可能です。価格は11インチモデルで98,800円(税込)~、13インチモデルで**128,800円~**と無印iPadより高めですが、その分長寿命でハイエンドに近い性能を持ちます。Touch ID内蔵(電源ボタン)で、生体認証方式は無印と同じです。
- iPad Pro: プロ向け最上位モデルで、最高の性能と先進機能を備えています。最新の第7世代iPad Proは11インチおよび13インチの2サイズ展開で、チップは卓越したM4チップを搭載。13インチモデルはLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLEDによる高コントラスト表示)を採用し、両サイズとも120Hz ProMotionでスクロールも滑らかです。Face IDによる顔認証やデュアルカメラ+LiDARスキャナ、Thunderbolt/USB4対応ポートなどハード面でも他シリーズを凌ぎます。3Dデザインや4K動画編集などプロ用途にも耐える性能で、まさに「プロのクリエイターにおすすめ」のモデルです。価格は高額で、11インチモデルが168,800円(税込)~、13インチモデルは**218,800円~**とされています。趣味や一般用途にはオーバースペック気味ですが、最高のiPad体験を求める場合に選択肢となります。
- iPad mini: コンパクトサイズのモデルで、携帯性を重視するユーザー向けです。最新の第7世代iPad miniは8.3インチのPortableサイズに、ハイエンド並みのA17 Proチップを搭載しています。処理性能では無印iPad (A16)を上回り、Apple Pencil第2世代(Apple Pencil Pro)にも対応するなど機能的には充実しています。特に**「移動の多いビジネスパーソンにおすすめ」のモデルと言われ、出先でのメール対応や電子書籍の閲覧、メモ取りなどに適しています。一方で画面が小さいため本格的なクリエイティブ作業や資料閲覧には向きにくく、価格も78,800円(税込)~**とエントリーモデルより高めです。携帯性と性能のバランスを求める人に選ばれています。
このように、無印iPadは価格と性能のバランスに優れたエントリーモデル、iPad Airは高性能ながら比較的手頃なミッドレンジ、iPad Proはあらゆる面で妥協のないハイエンド、iPad miniは小型で持ち運びやすいコンパクトモデルとして、それぞれ明確なポジションがあります。用途や予算に応じて選ぶことで、自分に最適なiPadを見つけられるでしょう。
ユーザーレビュー・評価
最新の無印iPad(第11世代)は発売直後のためユーザーからの詳細なレビューはこれからですが、前モデル(第10世代)の評価やユーザーレビューから、その傾向を読み取ることができます。
総合評価: 第10世代iPadは発売当初こそ価格面などで批判もありましたが、時間とともに「再評価されるべき高コスパモデル」との声が増えました
。実際、多くのレビュアーが**「初心者に最適な高コスパモデル」であり、「ProやAirに近い性能をリーズナブルな価格で提供している」**と評価しています
。新デザインによるカラフルな筐体やUSB-C対応も好評で、あるレビューでは「エントリーモデルとして非常に完成度が高く、魅力は一言で言うと万能性」と絶賛されています
。実機を使用したユーザーからも「薄くて軽く、性能も大幅向上していてコスパ最強」といった声や、「画質がきれいでゲームも問題なく遊べる」など日常用途では快適との口コミが多数見られます
。価格比較サイトにおいても★4.5前後(5点満点中)と高い平均評価を獲得しており、総じて満足度の高いモデルと言えます。
良い点: 特に評価されている点としては、チップ性能の向上による快適な動作と使い勝手の良さです。A14搭載の第10世代でも普段使いには十分高速であり、「ほとんどの人にとって丁度良い選択肢」とのコメントがありました
。第11世代ではチップがA16に強化されたため、前モデル以上に長く快適に使えることが期待できます。またMagic Keyboard Folioに対応してタイピング作業がはかどる点や、横向きに移動したフロントカメラによるビデオ通話時の自然な映りなども好評だったポイントです
。カラーバリエーションについても「ポップで魅力的」「おしゃれになった」といった声があり、デザイン面でも支持を集めています。
悪い点: 一方で指摘されている短所や懸念点もいくつかあります。代表的なものとしては、まずApple Pencil第2世代に非対応なこと
。より高性能なスタイラスを使いたいユーザーには物足りない点ですが、第11世代でも引き続き第1世代/USB-C版のみの対応となっています。また価格が従来のエントリーモデルより上昇した点
も一部で「割高では?」との声がありました(第9世代までの低価格帯と比べると、第10世代以降は値上がりしているため)。さらに、USB-Cポート搭載にもかかわらずデータ転送速度が旧モデル(Lightningの第9世代)から向上しなかったこと
もマニア層からは不満点として挙げられています(内部はUSB 2.0相当のため)。ディスプレイについてもフルラミネーション非対応であるため画面とガラスの隙間がわずかに感じられる点や、広色域でない点を「地味に残念」とする声もあります。加えて、M1チップ以上で使えるマルチタスク機能「ステージマネージャ」に対応していない点も上位モデルとの差として認識されています。
総合すると、「無印iPad」第10世代/第11世代は多くのユーザーが満足している万能タブレットであり、特に初めてiPadを購入する人や学習用・家庭用としては最有力の選択肢と評価されています。第11世代では前述のとおりチップ性能と容量強化が図られているため、第10世代で指摘された「中途半端さ」はさらに解消され、今後ますます高評価を得ていくことが予想されます。ユーザーレビューでも「第10世代は再評価されるべき高コスパモデル」との声があるように、最新モデルも価格と性能のバランスの良さから引き続き好評を博すでしょう。